今回は、低価格帯のレンタルサーバーとして人気のロリポップ(LOLIPOP)とスターサーバー(StarServer)を11の項目で比べてみました。
ロリポップとスターサーバーで悩まれている方は、参考にして頂けると幸いです。
因みに、ロリポップはGMO系列のGMPペパボ、スターサーバーはエックスサーバー系列のネッオウルが運営するレンタルサーバーです。
私は、仕事柄両サーバーとも利用して、実際にサイト運営も行っています。
スターサーバーは、ロリポップほどの知名度はないですが、基本的にはサービス内容が似ています。
恐らく、お互い意識し合っているのではないかと思います。
ロリポップとスターサーバーを11項目で比較!
今回は、ロリポップとスターサーバーを11の項目で比較してみました。
ロリポップ | スターサーバー | |
---|---|---|
月額利用料 | 月額99円~ | 月額138円~ |
初期費用 | 0~5,500円 | 0~1,650円 |
WEBサーバー | LiteSpeed | Nginx |
ディスク容量(SSD) | 100GB~1.2TB | 20~500GB |
転送量 | 無制限 | 6,000GB/月(200GB/日)~36,000GB/月(1200GB/日) |
メモリ / CPU | 非公開 | 非公開 |
コントロールパネル | 使いやすい | 使いやすい |
高速化機能 | あり | あり |
バックアップ機能 | ハイスピードプラン以上(復元は有料) | なし |
電話サポート | あり(スタンダードプラン以上) | なし |
セキュリティ対策 | WAFあり | WAFなし |
月額利用料
まずは、両社の月額利用料を表にまとめました。
ブランド名 | プラン | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 36ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|
ロリポップ | エコノミー | 198円 | 198円 | 198円 | 99円 |
ライト | 462円 | 418円 | 352円 | 220円 | |
スタンダード | 935円 | 770円 | 605円 | 440円 | |
ハイスピード | 1,210円 | 990円 | 935円 | 550円 | |
エンタープライズ | 2,420円 | 2,365円 | 2,255円 | 2,200円 | |
スターサーバー | エコノミー | 138円 | 138円 | 138円 | 138円 |
ライト | 308円 | 275円 | 253円 | 220円 | |
スタンダード | 605円 | 550円 | 495円 | 440円 | |
ハイスピード | 1,045円 | 825円 | 660円 | 550円 | |
エンタープライズ | 2,365円 | 2,200円 | 2,145円 | 2,090円 |
※3ヶ月契約もあります。
プラン名が全く同じで、料金設定も似ていますね。
最安値だけを見てみると、ロリポップが99円、スターサーバーが138円とかなり開きがあります。
ですが、最安値以外で比べると、スターサーバーの方が安くなっています。
ロリポップは今年(2023年)2月に入り36ヶ月契約以外の料金を値上げした影響で、スターサーバーよりも割高感が増してしまいました。
初期費用
ブランド名 | プラン | 料金 |
---|---|---|
ロリポップ | エコノミー | 1,650円 |
ライト | 1,650円 | |
スタンダード | 1,650円 | |
ハイスピード | 0円 | |
エンタープライズ | 0円 | |
スターサーバー | エコノミー | 1,650円 |
ライト | 1,650円 | |
スタンダード | 1,650円 | |
ハイスピード | 0円 | |
エンタープライズ | 5,500円 |
両サーバーともに、ハイスピードプランの初期費用は無料ですが、エコノミー、ライト、スタンダードに関しては共に1,650円と同じです。
エンタープライズに関しては、スターサーバーは5,500円と高くなっています。
恐らく、法人利用を想定しているので、高めの設定にしているのだと思います。
WEBサーバー
次は、WEBサーバーで比較してみます。
公表されているデータを確認してみると、ロリポップは「LiteSpeed(ライトスピード)」、スターサーバーは「Nginx(エンジンエックス)」となっています。
スターサーバー:Nginx
LiteSpeedは高速処理が得意なWEBサーバー、Nginxは同時処理が得なWEBサーバーと言われています。
単純に速度面だけをみるとロリポップが良さそうですが、Nginxも速度は速く、スターサーバーの方が複数アクセス時でも安定して運営を行えそうです。
ディスク容量
ロリポップもスターサーバーも、ストレージにはHHDよりも高速なSSDを利用しています。
両者のストレージ容量の比較はこちらになります。
ブランド名 | プラン | 容量 |
---|---|---|
ロリポップ | エコノミー | 100GB |
ライト | 200GB | |
スタンダード | 300GB | |
ハイスピード | 400GB | |
エンタープライズ | 1.2TB | |
スターサーバー | エコノミー | 20GB |
ライト | 160GB | |
スタンダード | 200GB | |
ハイスピード | 320GB | |
エンタープライズ | 500GB |
容量に関しては、ロリポップの方が上回っていますね。
少しでも容量が多いレンタルサーバーをお探しであれば、ロリポップをおすすめします。
転送量
転送量に関しては、ロリポップは無制限になっています。
ですが、スターサーバーの場合には目安が設定されています。
ブランド名 | プラン | 転送量 |
---|---|---|
ロリポップ | エコノミー | 無制限 |
ライト | 無制限 | |
スタンダード | 無制限 | |
ハイスピード | 無制限 | |
エンタープライズ | 無制限 | |
スターサーバー | エコノミー | 6,000GB/月(200GB/日) |
ライト | 15,000GB/月(500GB/日) | |
スタンダード | 21,000GB/月(700GB/日) | |
ハイスピード | 27,000GB/月(900GB/日) | |
エンタープライズ | 36,000GB/月(1200GB/日) |
転送量に関しては、全プランで無制限となっているロリポップの方がおすすめですね。
ただし、経験上からすると、スターサーバーの転送量も6,000GB/月(200GB/日)~となっていて、正直十分に確保されています。
一般的なWEBサイトであれば、スターサーバーの転送量でも問題はないです。
メモリ / CPU
メモリとCPUに関しては、両社ともに公表していません。
その為、この点での比較は行えないです。
ただし、公式サイトをチェックすると、スターサーバーは「高性能CPU・大容量メモリ」となっていました。
十分なコア数のCPUとメモリを搭載している考えられます。
また、ロリポップも数年前に大幅な改善が行われていて、メモリ・CPU共に高スペックになっているはずです。
コントロールパネル
コントロールパネルに関しては、両社ともにシンプルな設計になっています。
初心者の方でも問題なく使いこなせるようになっていると思います。
高速化機能
ロリポップではLiteSpeedをWEBサーバーとして利用しています。
その為、WordPressを利用している場合には「LiteSpeed Cache」という非常に強力なプラグインを利用することができます。
「LiteSpeed Cache」を利用することで、WEBサイトの表示速度の大きな改善を見込まれます。
また、スターサーバーでは以下の高速化機能を設定することが出来ます。
・ブラウザキャッシュ設定
これら2つの設定利用することで、より高速化を図ることが可能です。
バックアップ機能
バックアップ機能に関しては、両社ともにデフォルトでは付いていないです。
ただし、ロリポップではオプション(月額330円)でバックアップ機能を付けることができます。
エンタープライズのみ、デフォルトで付いています。
スターサーバーに関しては、バックアップオプションすらもないです。
なので、WordPressのバックアップ用プラグインを活用したり、自身で手動でバックアップを取っておく必要があります。
電話サポート
電話サポートに関しては、ロリポップには付いていますが、スターサーバーには付いていないです。
急ぎでお問い合わせを行いたい場合には、ロリポップの方が有利です。
セキュリティ対策
ロリポップもスターサーバーも、いくつかのセキュリティ対策を取れるようになっています。
ロリポップでは以下の設定を行うことが出来ます。
・海外アタックガード(特定の海外IPアドレスからのアクセスを制限)
・アクセス制限の設定
・FTPアクセス制限(接続元を制限)
・PC用ウイルス対策ソフト導入(有料・月444 円~)
また、スターサーバーでは以下の設定が可能です。
・国外IPアクセス制限
・ログイン試行回数制限
・コメント、トラックバック制限
【WordPress】
・スパムメール設定
・SMTP認証の国外アクセス制限設定
個人的には、WAFを利用できるようになっている分、ロリポップの方がセキュリティ対策を行いやすいと思っています。
WAFはウェブアプリケーションファイアウォールの略で、WEBサイトへの不正な侵入や改ざんを防いでくれるソフトです。
最近では多くのレンタルサーバーでWAFが導入されているので、その点はスターサーバーのデメリットですね。
まとめ
ロリポップとスターサーバーを11の項目で比較しました。
両サーバーを比較すると、料金面ではスターサーバーがおすすめです。
ただ、ディスク容量に関してはロリポップ、またセキュリティ面においてもWAFを利用できるのでロリポップの方がおすすめです。
どちらにするか迷われている方は、以下を参考に選択して貰えればと思います。
ロリポップをおすすめする人・おすすめしない人
ロリポップは、オプションにはなりますが、バックアップ機能を付けることができます。
バックアップ機能が必要という方には、スターサーバーよりもロリポップをおすすめします。
また、WEBサーバーに高速なLiteSpeedを採用しており、WEBサイトの表示速度にこだわりたい方にもロリポップがおすすめです。
それと、電話サポートが必要という方にも、ロリポップをおすすめします。
スターサーバーをおすすめする人・おすすめしない人
スターサーバーは、WEBサーバーにNginxを採用しており、高速で安定したサイト運営をお望みの方におすすめです。
また、ロリポップよりも月額利用料金が安く、少しでも費用を抑えたい方にもおすすめです。
ツイッターの口コミで比較
ロリポップとスターサーバーを比較した口コミもいくつかチェックしてみましょう。
こちらは、ハイスピードプランに関する口コミです。
スターサーバーのハイスピードプランは安定して早い!
ConoHaやロリポップのハイスピードプランはすごく早いときあるよね?
— nuun2 (@nuun2com) May 15, 2022
スターサーバーは安定して速い、ロリポップは時々すごく速くなることがある、とのことですね。
こちらの方は、スターサーバーの方がレスポンスが速いと言われています。
WordPress利用する前提で。mixhostがXSERVERを意識した値上がりを行ってスターサーバーを検討する人が多くなるんじゃないかなと推測。さくらやロリポップよりサーバーのレスポンス全然いいしね。サポートはメールのみだけど困ることはないでしょう。
— 何気に宮下くん (@iine119) December 8, 2017
無料ドメインについての口コミもありました。
今、有料サーバーで個人サイト作るなら、独自ドメイン無料でついてくるところがおすすめです
具体的にはロリポップとかスターサーバーとか— 三波美夜子(進捗ダメです) (@minamiya_work) May 29, 2022
ハイスピードプラン以上であれば、ロリポップもスターサーバーも永久無料ドメインが一つ付いています。
ドメイン代を節約できるのも助かりますね。
最後に!
今回は、よく比較対象となるロリポップとスターサーバーを11の項目で比べてみました。
正直、両サーバーに大きな差はないです。
私自身、ロリポップもスターサーバーも利用していますが、ハイスピードプランであれば共にかなりの速度が出ています。
アフィリエイトサイトでの利用でも全く問題ないです。
もちろん初心者の方にも両サーバーおすすめですが、少しでも料金を安くしたい方にはスターサーバーをおすすめします。
ただし、電話サポートやバックアップ機能が必要という方には、ロリポップがおすすめです。
それでも決められないという方は、取り合えずロリポップを利用しておきましょう。
ロリポップの方が知名度が高く情報量が多いので、初心者の方でもより困らずに設定を行えるはずです。