人気レンタルサーバーであるエックスサーバー(Xserver)とミックスホスト(mixhost)を11項目で比較してみました。
どちらにするか迷われている方は、参考にして頂けると幸いです。
エックスサーバーもミックスホストもアフィリエイターに人気で、個人での利用者も多いレンタルサーバーです。
また、ビジネス利用者も多く、特にエックスサーバーは法人契約の多いです。
レンタルサーバー選びに迷ったら、取り合えずエックスサーバーかミックスホストのどちらかを選んでおけば問題ないです。
エックスサーバーとミックスホストを11項目で比較!
今回は、エックスサーバーとミックスホストを11の項目で比較してみました。
エックスサーバー | ミックスホスト | |
---|---|---|
料金 | 月額990円~ | 月額990円~ |
WEBサーバー | Nginx | LiteSpeed |
ディスク容量(SSD) | 300~500GB | 300~500GB |
転送量 | 無制限 | 無制限 |
メモリ / CPU | 6~10コア / 8~16GB | 6~10コア / 8~16GB |
通信プロトコル | HTTP/2 | HTTP/3 |
コントロールパネル | オリジナル開発 | cPanel |
高速化機能 | あり | あり |
バックアップ機能 | 毎日自動バックアップ(14日分) | 毎日自動バックアップ(14日分) |
サポート | 電話、メール、チャット | メール、zoom(プレミアム以上のプラン) |
セキュリティ対策 | WAFあり | WAFあり |
料金
まずは、エックスサーバーとミックスホストの月額料金で比較してみます。
※両レンタルサーバー共に初期費用は無料(0円)です。
ブランド名 | プラン | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 36ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|
エックスサーバー | スタンダード | 1,320円 | 1,210円 | 1,100円 | 1,045円 | 990円 |
プレミアム | 2,640円 | 2,420円 | 2,200円 | 2,090円 | 1,980円 | |
ビジネス | 5,280円 | 4,840円 | 4,400円 | 4,180円 | 3,960円 | |
ミックスホスト(初回割) | スタンダード | 1,760円 | – | 1,320円 | – | 990円 |
プレミアム | 1,760円 | – | 1,320円 | – | 990円 | |
ビジネス | 3,520円 | – | 2,640円 | – | 1,980円 | |
ミックスホスト(更新時) | スタンダード | 2,200円 | – | 1,650円 | – | 1,320円 |
プレミアム | 4,400円 | – | 3,300円 | – | 2,640円 | |
ビジネス | 8,800円 | – | 6,600円 | – | 5,280円 |
両レンタルサーバー共に、最低利用料金は990円となっています。
ですが、ミックスホストの場合には、初回の新規契約時と更新時で料金が大きく異なります。
継続しての利用を検討されている場合には、更新時の料金をチェックする必要があります。
ミックスホストは、2022年に大幅値上げが実施されて以来、少し割高感が増してしまいました。
初回契約時のみの料金を比較するとミックスホストの方が安いです。
ですが、継続し利用することを考えると、圧倒的にエックスサーバーの方がお得ですね。
WEBサーバー
次は、WEBサーバーで比較してみます。
公表されているデータを確認してみると、エックスサーバーは「Nginx(エンジンエックス)」、ミックスホストは「LiteSpeed(ライトスピード)」となっています。
ミックスホスト:LiteSpeed
Nginx(エンジンエックス)について
Nginx(エンジンエックス)は同時処理が得意で、同時アクセスにも強いWEBサーバーです。
複数ユーザーが同時にアクセスしてきてもWEBサイトの表示速度が安定して速いというメリットがあります。
また、例えば、ニュースなどで自サイトが取り上げられた時に一時的にアクセスが爆増することもあります。
その場合でもサイトが安定して落ちにくいというメリットもあります。
LiteSpeed(ライトスピード)について
LiteSpeed(ライトスピード)は、ここ数年注目され始めた高速のWEBサーバーです。
最近では、カラフルボックスやロリポップでも採用されており、WEBサイトの高速化のために使用されています。
NginxとLiteSpeedはどちらが良い?
ただ、Nginxも十分高速なWEBサーバーで、同時アクセスに強いというメリットもあります。
また、LiteSpeedが同時アクセスに弱いという訳でもありません。
お互いに得意分野があり、NginxとLiteSpeedでどちらが良いとは言えないです。
ディスク容量(SSD)
まず、記憶媒体としてエックスサーバーもミックスホストも、HDD(ハードディスク)よりも読み込みが高速なSSDを採用しています。
そして、その容量は、どちらも300~500GBと同じです。
詳しくはこちらの表でチェックしてください。
ブランド名 | プラン | 容量 |
---|---|---|
エックスサーバー | スタンダード | 300GB |
プレミアム | 400GB | |
ビジネス | 500GB | |
ミックスホスト | スタンダード | 300GB |
プレミアム | 400GB | |
ビズネス | 500GB |
どちらもディスク容量は同じですね。
なので、ディスク容量で比較するとエックスサーバーとミックスホストで差はないということになります。
転送量
転送量とは、通信データ量のことです。
スマートフォンで言うパケット通信量みたいなものです。
テキスト(文章)中心のサイトであれば、通信データ量は大きくはならないですが、画像や動画を多く掲載していると大きくなりがちです。
さらに、アクセス数が増えるほど通信データ量は多くなるので、サイトが大きくなるにつれて転送量には注意する必要があります。
ただ、エックスサーバーもミックスホストも「無制限」となっているので、両サーバーで違いはありません。
メモリとCPU
今度は、メモリとCPUで比較してみます。
比較表はこちらです。
ブランド名 | プラン | メモリ | CPU |
---|---|---|---|
エックスサーバー | スタンダード | 8GB | 6コア |
プレミアム | 12GB | 8コア | |
ビジネス | 16GB | 10コア | |
ミックスホスト | スタンダード | 8GB | 6コア |
プレミアム | 12GB | 8コア | |
ビズネス | 16GB | 10コア |
CPUとメモリでの比較でも、どちらも同じスペックになっています。
通信プロトコル
ミックスホスト:HTTP/3
通信プロトコルに関しては、エックスサーバーが「HTTP/2」なのに対して、ミックスホストは「HTTP/3」を採用しています。
「HTTP/2」よりも「HTTP/3」の方が最新技術で、より高速な通信が可能となっています。
現在の主流は「HTTP/2」で、高速なレンタルサーバーもほとんどがこちらを採用しています。
ですが、いずれは「HTTP/3」が主流になる可能性も十分に考えられます。
コントロールパネル
コントロールパネルについては、エックスサーバーはオリジナルで開発されています。
シンプルに作成されていて使いやすいです。
それに対して、ミックスホストはオリジナルではなく、cPanelと呼ばれるサーバー管理画面を採用しています。
cPanelは少し癖のあるコントロールパネルになっており、初めて利用される方は戸惑うかもしれないです。
ですが、慣れると問題なく使いこなせるようになります。
高速化機能
エックスサーバーにもミックスホストにも高速化処理のための設定機能が備わっています。
エックスサーバーでは、以下の高速化設定機能が用意されています。
・ブラウザキャッシュ設定
・OPcache(PHP高速化モジュール)
・XPageSpeed(データの最適化を行う)
また、ミックスホストでは以下の高速化機能を設定することが出来ます。
・LiteSpeed Cache(WordPressのプラグイン)
バックアップ機能
バックアップ機能については、エックスサーバーとミックスホストで以下の様に公表されています。
ブランド名 | バックアップ機能 |
---|---|
エックスサーバー | サーバー上のデータを毎日自動でバックアップし、サーバー領域のWeb・メールデータ「過去14日分」、MySQLデータベース「過去14日分」のデータを保持 |
ミックスホスト | サーバー上のデータを毎日自動でバックアップし、「過去14日分」のデータを保存 |
両レンタルサーバー共に、WEB上のデータ、メールデータ、データベースを14日分、自動でバックアップを取ってくれているようです。
また、復元(リストア)についても、両レンタルサーバー共にバックアップデータを無料利用することができます。
因みに、ミックスホストの場合、バックアップデータは遠隔地にあるデータセンターで保存しています。
それにより、より安全にバックアップデータの保存を行えるようになっています。
サポート
エックスサーバーには、電話、メール、チャットでの問い合わせが可能になっています。
それに対して、ミックスホストはメールでのお問い合わせのみになっています。
ただし、プレミアム以上のプランを利用している場合には、zoomでのサポートを受けることもできます。
セキュリティ
エックスサーバーもミックスホストも、いくつかのセキュリティ対策を取れるようになっています。
エックスサーバーでは以下の対応を行うことが出来ます。
・セコムセキュリティ診断(セコムトラストシステムズ社のセキュリティ診断サービスで、ネットワーク上の脆弱性を厳格に診断)
・FTP制限設定(FTP接続可能なIPアドレスを設定可)
・メールセキュリティ(アンチウィルス、スパムフィルターなど)
・Web改ざん検知機能(ビジネスプランのみ)
【WordPressのセキュリティ設定】
・ログイン試行回数制限
・国外IPアドレスからのアクセス制限
・大量コメント・トラックバック制限
・国外IPアドレスからのコメント・トラックバック制限
また、ミックスホストでは以下の対応が可能です。
・IPS
・IDS
・ウイルススキャン
・DDos攻撃保護
・ブルートフォースアタック対策
・マルウェア対策
・メールセキュリティ(アンチウィルス、スパムフィルターなど)
最近のレンタルサーバーでよく見られる、WAFに対応していますね。
また、エックスサーバーは、セコムセキュリティ診断を実施されているようです。
外部のセキュリティ診断を受けることで客観的な検証が行えるので、セキュリティ面でより安心して利用できそうです。
まとめ
エックスサーバーとミックスホストを11の項目で比較しましたが、スペック面では大きな差はないです。
ただ、ミックスホストはHTTP/3を採用しており、最新技術の導入にも積極的に行われているように思います。
ただ、利用料金で比較すると、エックスサーバーの方がかなりお得です。
また、エックスサーバーはセコムのセキュリティ診断を実施されており、よりセキュリティ面に配慮されています。
どちらにするか迷われている方は、以下を参考に選択して貰えればと思います。
エックスサーバーをおすすめする人・おすすめしない人
エックスサーバーは、高速で安定したサーバーをお探しの方におすすめです。
また、コントロールパネルもシンプルで使いやすく、WEB上に情報量も多いので、初心者の方にもおすすめです。
さらに、セキュリティの高い方にもエックスサーバーはとてもおすすめです。
ミックスホストをおすすめする人・おすすめしない人
ミックスホストは、まずアダルトサイトの運営者におすすめです。
アダルトOKのレンタルサーバーの中でも特に高スペックで、安心して利用することができます。
また、高速・高スペックなレンタルサーバーをお探しの方にも最適です。
ただし、料金面では2022年の値上がり以降割高感が増したので、その点ではエックスサーバーの方がおすすめです。
エックスサーバーとミックスホストで決められなければ
それでも、エックスサーバーとミックスホストで決められなければ、取り合えずエックスサーバーを利用しておけば間違いはないです。
エックスサーバーは運用も安定していて、サポート対応も悪くありません。
高スペックでWEBサイトの表示速度も速いので、ストレスのないサイト運営が可能になっています。
ツイッターの口コミで比較
エックスサーバーとミックスホストを比較したツイッター上の口コミもチェックしてみましょう。
mixhostは、少し使いにくいという口コミがありました。
【爆速!表示速度が早いサーバーランキング】
1位:wpXserver
2位:mixhost
3位:エックスサーバーいずれも爆速です。ただ使いやすさならエックスサーバーがオススメですね。僕はmixhostを使ってますが、ちょっと使いにくいので。(慣れたら楽勝)
— ちょろ@現役月7桁ブログ相談OK (@info_tyoro) January 31, 2023
こちらも同じような口コミです。
✅#ブログのよくある疑問に回答
Q.ブログ運営にお勧めのサーバーは?①mixhost
②エックスサーバー
③ConohaWING上記のどれかを選んでいれば後悔する事は無いかと。
ちなみに私が使っているのはmixhostです。
ただ初心者に最も使いやすいのはエックス。管理画面がわかりやすい。— ツヨシ|書斎クリエイター (@24shi_web) January 25, 2020
私も、管理画面(コントロールパネル)は、エックスサーバーの方がシンプルで使いやすいと思います。
エックスサーバーとミックスホストを含む人気レンタルサーバーの表示速度を比較した口コミもありました。
初心者向けサーバーの最低料金ランクを同条件の下PageSpeed Insightsで表示速度を計測しました。
✅エックスサーバー(X10)
✅mixhost(スタンダード)
✅ConoHa WING(ベーシック)
✅カラフルボックス(BOX1)僕のブログで詳しく比較しています。#ブログ書け#ブログ初心者 https://t.co/wsQp9TmZJp pic.twitter.com/EWu9GVALgA
— はじめ@ブログ&ライター (@Hazimeblog) August 27, 2020
ツールを使って比較されているようですが、大きな差は見られないようです。
ただ、ファーストビューなどわずかにエックスサーバーの方が速いですね。
最後に!
人気レンタルサーバーであるエックスサーバーとミックスホストについて、11の項目で比較しました。
正直、この2つのレンタルサーバーにスペックや表示速度に大きな差はないです。
ただ、料金面では、継続して利用することを考えるとエックスサーバーの方が圧倒的におすすめです。
また、エックスサーバーの方がコントロールパネルがシンプルで、初心者でもより使いやすいです。
さらに、セキュリティ面でもエックスサーバーの方がより安全です。
それでもどちらのレンタルサーバーにするか迷われた方は、取り合えずエックスサーバーを利用しておけば間違いはないです。
エックスサーバーも十分高速で、安定性にも優れているので、おすすめです。