人気レンタルサーバーであるConoha WINGとロリポップ!(LOLIPOP!)を11項目で比較してみました。
どちらにするか迷われている方は、参考にして頂けると幸いです。
Conoha WINGもロリポップもアフィリエイターに人気で、個人での利用者も多いレンタルサーバーです。
共にGMO系列のホスティング会社が運営しており、ロリポップは低価格帯のレンタルサーバーとしても有名ですね。
私自身、両サーバーを仕事でも個人でも利用していますが、いずれもWEBサイトの表示速度は速くおすすめです。
Conoha WINGかロリポップかで迷われている方は、参考にして頂ければと思います。
因みに、私がよりおすすめなのはConoha WINGです。
とにかく業界でも最速のレンタルサーバーで、またビジネス利用にもおすすめです。
Conoha WINGとロリポップを11項目で比較!
今回は、Conoha WINGとロリポップを11の項目で比較してみました。
Conoha WING | ロリポップ | |
---|---|---|
料金 | 月額990円~ | 月額99円~ |
WEBサーバー | Apache+Nginx | LiteSpeed |
ディスク容量(SSD) | 300~500GB | 100GB~1.2TB |
転送量 | 無制限 | 無制限 |
メモリ / CPU | 6~10コア / 8~16GB | 非公開 |
通信プロトコル | HTTP/2 | HTTP/2 |
コントロールパネル | オリジナル開発 | オリジナル開発 |
高速化機能 | あり | あり |
バックアップ機能 | 毎日自動バックアップ(14日分) | ハイスピードプラン以上(復元は有料) |
セキュリティ対策 | WAFあり | WAFあり |
サポート | 電話、メール、チャット | 電話、メール、チャット(スタンダードプラン以上) |
料金
まずは、Conoha WINGとロリポップの月額料金で比較してみます。
※両レンタルサーバー共に初期費用は無料(0円)です。
ブランド名 | プラン | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 36ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|
Conoha WING | ベーシック | 1,210円 | 1,100円 | 990円 | 935円 | 880円 |
スタンダード | 2,530円 | 2,365円 | 2,145円 | 2,035円 | 1,925円 | |
プレミアム | 5,060円 | 4,730円 | 4,290円 | 4,070円 | 3,850円 | |
ロリポップ | エコノミー | 198円 | 198円 | 198円 | 198円 | 99円 |
ライト | 495円 | 462円 | 418円 | 352円 | 220円 | |
スタンダード | 1,045円 | 935円 | 770円 | 605円 | 440円 | |
ハイスピード | 1,320円 | 1,210円 | 990円 | 935円 | 550円 | |
エンタープライズ | 2,640円 | 2,420円 | 2,365円 | 2,255円 | 2,200円 |
契約できる期間が異なるので、少し比較しにくですね。
ですが、Conoha WINGは月額880円~、ロリポップは月額99円~となっていて、最安値をみるとロリポップの方が安いですね。
それに、全体的に見てもロリポップの方がお手頃価格になっています。
ただ、ロリポップのハイスピードプランになると、短期利用の場合にはConoha WINGよりも少し高くなります。
出来れば、36ヶ月の長期契約で利用することをおすすめします。
また、Conoha WINGは「サービス維持費」というものを10~20%上乗せされることになります。
上乗せされる割合は数か月ごとに見直されますが、その分の料金が上乗せされます。
WEBサーバー
次は、WEBサーバーで比較してみます。
公表されているデータを確認してみると、Conoha WINGは「Nginx(エンジンエックス)+Apache(アパッチ)」、ロリポップは「LiteSpeed(ライトスピード)」となっています。
ロリポップ:LiteSpeed
Nginx(エンジンエックス)について
Nginx(エンジンエックス)は同時処理に強いWEBサーバーと言われています。
その為、ユーザーが同時にアクセスしてきても安定した表示速度を維持することができます。
それに、何かがきっかけで一時的にアクセスが爆増した場合でも、安定してサーバーが落ちにくいというメリットもあります。
LiteSpeed(ライトスピード)について
LiteSpeed(ライトスピード)は、高速処理が得意なWEBサーバーです。
カラフルボックスやロリポップでも利用されており、WEBサイトの高速化のために使用されています。
NginxとLiteSpeedはどちらが良い?
ただ、Nginxも十分高速なWEBサーバーです。
LiteSpeedも、決して同時アクセスに弱いという訳ではありません。
お互いに得意分野があり、NginxとLiteSpeedでどちらが良いとは言えないです。
因みに、Conoha WINGの場合には、内部でApacheというWEBサーバーも稼働しています。
ディスク容量(SSD)
まず、記憶媒体としてConoha WINGもロリポップも、HDD(ハードディスク)よりも読み込みが高速なSSDを採用しています。
そして、その容量は、Conoha WINGが300~500GBなのに対して、ロリポップは100~1,200GB(1.2TB)とプランによって幅があります。
詳しくはこちらの表でチェックしてください。
ブランド名 | プラン | 容量 |
---|---|---|
Conoha WING | ベーシック | 300GB |
スタンダード | 400GB | |
プレミアム | 500GB | |
ロリポップ | エコノミー | 100GB |
ライト | 200GB | |
スタンダード | 300GB | |
ハイスピード | 400GB | |
エンタープライズ | 1.2TB |
ディスク容量で比較すると、Conoha WINGとロリポップで差はないですね。
転送量
転送量とは、通信データ量のことです。
スマートフォンで言うパケット通信量みたいなものです。
テキスト(文章)中心のサイトであれば、通信データ量は大きくはならないですが、画像や動画を多く掲載していると大きくなりがちです。
さらに、アクセス数が増えるほど通信データ量は多くなるので、サイトが大きくなるにつれて転送量には注意する必要があります。
ただ、Conoha WINGもロリポップも「無制限」となっているので、両サーバーで違いはありません。
メモリとCPU
今度は、メモリとCPUで比較してみます。
比較表はこちらです。
ブランド名 | プラン | メモリ | CPU |
---|---|---|---|
Conoha WING | ベーシック | 8GB | 6コア |
スタンダード | 12GB | 8コア | |
プレミアム | 16GB | 10コア | |
ロリポップ | スタンダード | 8GB | 6コア |
プレミアム | 12GB | 8コア | |
ビズネス | 16GB | 10コア |
CPUとメモリでの比較でも、どちらも同じスペックになっています。
通信プロトコル
ロリポップ:HTTP/2
通信プロトコルに関しては、共に「HTTP/2」を採用しています。
コントロールパネル
コントロールパネルについては、Conoha WINGはオリジナルで開発されています。
シンプルで使いやすくなっていますが、各画面の処理が少し重いのが難点です。
ツイッターにもコントロールパネルについての口コミがありました。
Conoha (WING、VPS両方)の管理画面が超絶に重い。遅い。
私だけ?— オーラン@オウンドメディア運用代行 (@domain_orank) January 1, 2023
私は超絶重いとまでは思いませんが、同様にストレスを感じている方はいるようです。
WEBサイトに関しては超高速なので問題のですが、コントロールパネルの遅さは少しストレスですね。
ロリポップもオリジナルのコントロールパネルを開発しています。
Conoha WINGの様に処理が重いということもなく、シンプルな画面になっています。
高速化機能
Conoha WINGにもロリポップにも高速化処理のための設定機能が備わっています。
Conoha WINGでは、以下の高速化設定機能が用意されています。
・ブラウザキャッシュ
・OPcache(PHPプログラムのキャッシュを利用した、PHP高速化モジュール)
・WEXAL(WEXAL® Page Speed Technology)
また、ロリポップでは以下の高速化機能を設定することが出来ます。
・WordPressプラグイン「LiteSpeed Cache」
「ロリポップ!アクセラレータ」というキャッシュを利用した高速化機能が提供されています。
ただし、ライトプラン以上で利用できる機能になっています。
また、ロリポップでは、WEBサーバーとしてLiteSpeedを採用しています。
その為、WordPressを利用している場合には「LiteSpeed Cache」という非常に強力なプラグインを利用することもできます。
「LiteSpeed Cache」を利用することで、WEBサイトの表示速度の大きな改善を見込まれます。
バックアップ機能
バックアップ機能については、Conoha WINGとロリポップで以下の様に公表されています。
ブランド名 | バックアップ機能 |
---|---|
Conoha WING | 標準搭載。Webサイト、メール、データベースのデータを1日1回バックアップし、過去14日分を復旧用データとして利用可能。 |
ロリポップ | ハイスピードプラン、エンタープライズプラン限定で利用できる無料の自動バックアップ作成機能あり。 |
両レンタルサーバー共に、自動バックアップ機能が標準搭載しています。
ただし、ロリポップの場合には、データ復元が有料(手数料11,000円)となっています。
Conoha WINGは、WEB領域、メール、データベースのデータを14日分、自動でバックアップを取っており、復元での利用も無料になっています。
セキュリティ
Conoha WINGもロリポップも、いくつかのセキュリティ対策を取れるようになっています。
Conoha WINGでは以下の対応を行うことが出来ます。
・ディレクトリアクセス制限(ディレクトリ毎にベーシック認証の設定が可能)
・IPアクセス制限(ブラックリスト登録したIPアドレスからのアクセスを制限)
【WordPressのセキュリティ設定】
・ログイン回数制限
・スパムコメント/トラックバック制限
・海外コメント/トラックバック制限
・海外アクセス制限
ロリポップでは以下の設定を行うことが出来ます。
・海外アタックガード(特定の海外IPアドレスからのアクセスを制限)
・アクセス制限の設定
・FTPアクセス制限(接続元を制限)
・PC用ウイルス対策ソフト導入(有料・月444 円~)
最近のレンタルサーバーでは、WAFを無料で提供するところが増えてきました。
WAFは「WEBアプリケーションファイアウォール」の略で、WEBアプリケーションの脆弱性を突いた悪意のある攻撃を防ぐのに有効です。
SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの対策にもなります。
また、Conoha WINGではWordPressに関するセキュリティ設定項目も多いです。
その為、WordPressを使ったWEBサイト運営も安全に行うことができます。
サポート
Conoha WINGには、電話、メール、チャットでの問い合わせが可能になっています。
ただし、電話とチャットは対応時間が決まっているので気を付けてください。
電話:10:00~18:00(平日のみ)
チャット:10:00~18:00(平日のみ)
また、ロリポップでも、電話、メール、チャットでの問い合わせが可能になっています。
ただし、電話サポートに関しては、スタンダード以上のプランで利用できるサービスになっています。
電話:10:00~18:00(平日のみ)
チャット:9:30~:00 / 14:00~17:30(平日のみ)
まとめ
Conoha WINGとロリポップを11の項目で比較しました。
私も両サーバーを利用していますが、ロリポップのハイスピードプランであればConoha WINGとも大差はないです。
ただ、バックアップ機能に関しては、完全無料で自動バックアップを標準搭載しているConoha WINGの方が良いですね。
それに、セキュリティ関連の設定に関しても、WordPressを利用する場合にはConoha WINGの方が充実してします。
ですが、料金面では、長期利用を検討されている方にはロリポップの方が安いです。
特に36ヶ月契約にすることで、ハイスピードプランも月額550円で利用できるの、かなりお得になります。
どちらにするか迷われている方は、以下を参考に選択して貰えればと思います。
Conoha WINGをおすすめする人・おすすめしない人
Conoha WINGは、高速のレンタルサーバーをお探しの方におすすめです。
また、コントロールパネルもシンプルで使いやすく、WEB上に情報量も多いので、初心者の方にもおすすめです。
また、バックアップ機能を重視する方には、ロリポップよりもConoha WINGをおすすめします。
ロリポップをおすすめする人・おすすめしない人
ロリポップは、長期契約での利用を検討されている方に最適です。
特に、36ヶ月契約にすることで、月額料金をかなり抑えられます。
また、ハイスピードプランであれば、WEBサイトの表示速度を重視される方にもおすすめです。
Conoha WINGとロリポップで決められなければ
それでも、Conoha WINGとロリポップで決められなければ、取り合えずConoha WINGを利用しておけば間違いはないです。
高スペックでWEBサイトの表示速度も速いので、ストレスのないサイト運営が可能になっています。
ツイッターの口コミで比較
Conoha WINGとロリポップを比較したツイッター上の口コミもチェックしてみましょう。
まず、Conoha WINGよりもロリポップの方が対応良いという口コミが見つかりました。
色んなレンタルサーバーを利用してみてconohawingだけは2度と使わない!サポート全く繋がらないし繋がっても対応悪すぎる😡ロリポップのハイスピードプランの方が安いし対応いいし速度も大して変わらんしconohaの良さが全くわからん!VPS使うならいいのかな?
— WEB_DIYの覚書@50歳からのプログラミング (@diy_web) February 24, 2023
Conoha WINGはサポートに関する不満の声はチラホラと見かけますね。
こちらは、ロリポップからConoha WINGへ移行された方の口コミです。
このたび「ロリポップ」から「ConoHa WING」へサーバー移行しました🤗
管理画面から実感できるほどサクサクだし、ページスピードも明らかに向上。なおかつ発生がやみませんw(当ブログ比)
丸投げにも関わらず完璧な対応で移行してくださったノビタ ( @nobita0926 )さん、本当にお世話になりました🙇🏻♀️ pic.twitter.com/t6b4ikHKNO
— うい (@uiuiuipot108081) March 28, 2019
ロリポップのどのプランを利用されていたのかが分からないので、正確なことは分からないですが、Conoha WINGへ移行することでサクサクになったようです。
こちらの方は、逆にConoha WINGからロリポップへ移行されたようです。
頑張って色々削除して、データ整理して、頑張った結果がこれです。ロリポップ先生・・・・ 3年後にまた会おうね。。。conohaとはお別れだ!! https://t.co/w1DmnLTeT4 pic.twitter.com/hnwrrw3Lx3
— うさもふ@python英語とお絵かき (@mofu_usam) May 6, 2021
ロリポップも設定さえしっかりとすれば、ツールで測定した際にかなりのスコアが出そうですね。
最後に!
人気レンタルサーバーであるConoha WINGとロリポップについて、11の項目で比較しました。
正直、この2つのレンタルサーバーであれば、どちらでも問題なく利用できます。
ただ、ロリポップの場合には、ハイスペックプランを利用しましょう。
それでも、どちらのレンタルサーバーにするか迷われた方は、私はConoha WINGをおすすめします。
Conoha WINGの方がバックアップ機能やセキュリティ機能が充実しており、より安全にサイト運営が可能になっています。