人気レンタルサーバーであるエックスサーバー(Xserver)とロリポップ!(LOLIPOP!)の違いをまとめました。
どちらにするか迷われている方は、参考にして頂けると幸いです。
因みに、エックスサーバーはエックスサーバー株式会社運営するレンタルサーバーで、アフィリエイターだけでなくビジネスでの利用者も多いです。
ロリポップはGMOペパボが運営しており、低価格帯のレンタルサーバーとして人気です。
価格を抑えてアフィリエイトやブログを始めたい方や、エンタープライズプランはビジネス利用にも最適です。
レンタルサーバー選びに迷ったら、取り合えずエックスサーバーかロリポップのどちらかを選んでおけば問題ないです。
エックスサーバーとロリポップを10項目で比較!
今回は、エックスサーバーとロリポップを10の項目で比較してみました。
エックスサーバー | ロリポップ | |
---|---|---|
料金 | 月額990円~ | 月額99円~ |
WEBサーバー | Nginx | LiteSpeed |
ディスク容量(SSD) | 300~500GB | 100GB~1.2TB |
転送量 | 無制限 | 無制限 |
メモリ / CPU | 6~10コア / 8~16GB | 非公開 |
コントロールパネル | オリジナル開発 | オリジナル開発 |
高速化機能 | あり | あり |
バックアップ機能 | 毎日自動バックアップ(14日分) | ハイスピードプラン以上(復元は有料) |
セキュリティ対策 | WAFあり | WAFあり |
電話サポート | あり | あり(スタンダードプラン以上) |
料金
まずは、エックスサーバーとロリポップを月額料金で比較してみます。
ブランド名 | プラン | 初期費用 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 36ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Conoha WING | ベーシック | 無料 | 1,210円 | 1,100円 | 990円 | 935円 | 880円 |
スタンダード | 無料 | 2,530円 | 2,365円 | 2,145円 | 2,035円 | 1,925円 | |
プレミアム | 無料 | 5,060円 | 4,730円 | 4,290円 | 4,070円 | 3,850円 | |
ロリポップ | エコノミー | 1,650円 | 198円 | 198円 | 198円 | 198円 | 99円 |
ライト | 1,650円 | 495円 | 462円 | 418円 | 352円 | 220円 | |
スタンダード | 1,650円 | 1,045円 | 935円 | 770円 | 605円 | 440円 | |
ハイスピード | 無料 | 1,320円 | 1,210円 | 990円 | 935円 | 550円 | |
エンタープライズ | 無料 | 2,640円 | 2,420円 | 2,365円 | 2,255円 | 2,200円 |
※ロリポップは1ヶ月契約もあります。
ロリポップも値上げが実施されて、以前よりは少し高くなりました。
その為、ロリポップのハイスピードプランになると、エックスサーバーと大きく変わらなくなりました。
ただ、長期利用にするとハイスピードも550円~利用できるのでお得です。
それと、ロリポップのスタンダード以下のプランは初期費用も掛かるので、ハイスピードの方が気軽に利用開始できそうです。
WEBサーバー
次は、WEBサーバーで比較してみます。
公表されているデータを確認してみると、エックスサーバーは「Nginx」、ロリポップは「LiteSpeed」となっています。
ロリポップ:LiteSpeed
Nginx(エンジンエックス)について
Nginx(エンジンエックス)とは同時処理が得意なWEBサーバーで、複数ユーザーの同時アクセスにも強いと言われています。
つまり、複数ユーザーが同時にアクセスしてきてもサイトの表示速度が落ちにくいというメリットがあります。
また、例えば、ニュースなどで自サイトが取り上げられた時に一時的にアクセスが爆増することもあります。
その場合でもサイトが落ちにくいというメリットもあります。
LiteSpeed(ライトスピード)について
LiteSpeed(ライトスピード)は近年注目されていて、高速なWEBサーバーとして知られています。
ミックスホストやカラフルボックスでも採用されていて、WEBサイトを高速化するためにLiteSpeedを搭載するレンタルサーバーも増えています。
ただ、Nginxも十分高速ですし、LiteSpeedも同時アクセスに弱いということではありません。
その為、どちらのWEBサーバーが上ということはなく、両者に大幅な差はないです。
ディスク容量(SSD)
まず、記憶媒体としてエックスサーバーもロリポップも、HDD(ハードディスク)よりも読み込みが高速なSSDを採用しています。
そして、その容量は、どちらも300~500GBと同じです。
詳しくはこちらの表でチェックしてください。
ブランド名 | プラン | 容量 |
---|---|---|
エックスサーバー | スタンダード | 300GB |
プレミアム | 400GB | |
ビジネス | 500GB | |
ロリポップ | エコノミー | 100GB |
ライト | 200GB | |
スタンダード | 300GB | |
ハイスピード | 400GB | |
エンタープライズ | 1.2TB |
ロリポップは最安の格安プランであるエコノミーでも100GBもありますね。
人気のハイスピードも400GBもあります。
それに、エンタープライズになると1.2TB(1,200GB)もあるので、こちらだと大規模サイトの運営も行えそうです。
転送量
転送量とは、ざっくりというと通信データ量のことです。
スマートフォンで言うところのパケット通信量みたいなものです。
アクセス数が増えるほど転送量は多くなるので、サイトの規模が大きくなると転送量も増えてきます。
ただ、エックスサーバーもロリポップも「無制限」となっているので、両サーバーで違いはありません。
メモリとCPU
今度は、メモリとCPUで比較してみます。
といっても、ロリポップでは非公開となっているので、比較することができませんでした。
一応、エックスサーバーのスペックはこちらになっています。
ブランド名 | プラン | メモリ | CPU |
---|---|---|---|
エックスサーバー | スタンダード | 6コア | 8GB |
プレミアム | 8コア | 12GB | |
ビジネス | 10コア | 16GB |
コントロールパネル
コントロールパネルについては、個人的にはエックスサーバーがシンプルで使いやすいです。
ロリポップのコントロールパネルについてもシンプルですが、よりシンプルで直感的に利用できるのはエックスサーバーです。
高速化機能
エックスサーバーにもロリポップにも高速化処理のための設定機能が備わっています。
エックスサーバーでは、以下の高速化設定機能が用意されています。
・ブラウザキャッシュ設定
・OPcache(PHP高速化モジュール)
・XPageSpeed(データの最適化を行う)
また、ロリポップでは以下の高速化機能を設定することが出来ます。
・WordPressプラグイン「LiteSpeed Cache」
ロリポップでは、「ロリポップ!アクセラレータ」というキャッシュサーバーを利用した高速化機能が提供されています。
※ライトプラン以上
また、WEBサーバーとしてLiteSpeedを採用しています。
その為、WordPressを利用している場合には「LiteSpeed Cache」という非常に強力なプラグインを利用することもできます。
「LiteSpeed Cache」を利用することで、WEBサイトの表示速度の大きな改善を見込まれます。
バックアップ機能
バックアップ機能については、エックスサーバーとロリポップで以下の様に公表されています。
ブランド名 | バックアップ機能 |
---|---|
エックスサーバー | サーバー上のデータを毎日自動でバックアップし、サーバー領域のWeb・メールデータ「過去14日分」、MySQLデータベース「過去14日分」のデータを保持。 |
ロリポップ | ハイスピードプラン、エンタープライズプラン限定で利用できる無料の自動バックアップ作成機能あり。 |
エックスサーバーでは、WEB領域、メールデータ、データベース(MySQL)のデータを1日1回、自動でバックアップされます。
過去14日分のバックアップデータが保持され、バックアップデータは復元などで無料で利用することができます。
それに対して、ロリポップはハイスピードプラン以上で無料の自動バックアップ機能が付いています。
ただし、データ復元を行う場合には、復旧手数料11,000円が掛かります。
また、ロリポップには有料の「7世代バックアップ」というオプションも用意されています。
月額330円かかりますが、過去7回分のバックアップデータを保持することができ、必要な場合にいつでもバックアップデータを取り出せます。
※エンタープライズプランのみ「7世代バックアップ」を無料で利用することができます。
セキュリティ対策
エックスサーバーもロリポップも、いくつかのセキュリティ対策を取れるようになっています。
エックスサーバーでは以下の対応を行うことが出来ます。
・セコムセキュリティ診断(セコムトラストシステムズ社のセキュリティ診断サービスで、ネットワーク上の脆弱性を厳格に診断)
・FTP制限設定(FTP接続可能なIPアドレスを設定可)
・メールセキュリティ(アンチウィルス、スパムフィルターなど)
・Web改ざん検知機能(ビジネスプランのみ)
【WordPressのセキュリティ設定】
・ログイン試行回数制限
・国外IPアドレスからのアクセス制限
・大量コメント・トラックバック制限
・国外IPアドレスからのコメント・トラックバック制限
ロリポップでは以下の設定を行うことが出来ます。
・海外アタックガード(特定の海外IPアドレスからのアクセスを制限)
・アクセス制限の設定
・FTPアクセス制限(接続元を制限)
・PC用ウイルス対策ソフト導入(有料・月444 円~)
両サーバー共にWAFを利用できるようになっているのは大きいです。
また、エックスサーバーではセコムのセキュリティ診断を実施しているのも大きなポイントです。
外部業者による客観的な診断になり、エックスサーバーの信頼性をより高めるモノになります。
他にも、WordPressに関するセキュリティ対策も充実しており、セキュリティ面ではエックスサーバーの方がかなり充実しています。
電話サポート
エックスサーバーにもロリポップにも電話サポートは付いています。
ただし、ロリポップの場合にはスタンダードプラン以上で利用できるサービスになっています。
格安のエコノミーとライトの2プランでは利用できないので注意してください。
まとめ
エックスサーバーとロリポップを10の項目で比較しました。
ロリポップはハイスピードプラン以上であれば、スペックもエックスサーバーに引けを取らないと思います。
ただ、エックスサーバーの方がよりセキュリティ対応が充実しており、安全に利用したい方にはおすすめです。
一方で、ロリポップは長期で利用することで料金がかなり抑えられるので、より低価格でレンタルサーバーを利用したい方におすすめです。
どちらにするか迷われている方は、以下を参考に選択して貰えればと思います。
エックスサーバーをおすすめする人・おすすめしない人
エックスサーバーは、セキュリティ重視の方におすすめです。
充実したセキュリティ対策でかなり安全に利用することができます。
また、WEBサーバーにNginxを採用しており、高速で安定したサーバーをお探しの方におすすめです。
さらに、コントロールパネルもシンプルで使いやすく、WEB上に情報量も多いので、初心者の方にもおすすめです。
ただ、格安のレンタルサーバーをお探しの方にはおすすめできません。
エックスサーバーは決して高くはないですが、格安料金のプランは用意されていません。
ロリポップをおすすめする人・おすすめしない人
ロリポップは、長期での利用を検討されている方におすすめです。
特に、36ヶ月契約にすることで、月々の利用料金をかなり抑えることができます。
また、ハイスピードプランであれば、高速なレンタルサーバーをお探しの方にも最適です。
ただし、下位のエコノミープランとライトプランは、あまりおすすめしません。
特に、アフィリエイトサイトで利用するならWEBサイトの表示速度も重要なのであまりおすすめしていません。
エックスサーバーとロリポップで決められなければ
それでも、エックスサーバーとロリポップで決められなければ、取り合えずエックスサーバーを利用しておけば間違いはないです。
エックスサーバーは運用も安定していて、サポート対応も悪くありません。
高スペックでWEBサイトの表示速度も速いので、ストレスのないサイト運営が可能になっています。
最後に!
人気レンタルサーバーであるエックスサーバーとロリポップについて、10の項目で比較しました。
私は、仕事でも個人でも両サーバーを利用しています。
正直、ロリポップの格安プランとエックスサーバーでは、WEBサイトの表示速度はかなり違います。
ですが、ロリポップのハイスピード以上のプランであれば、エックスサーバーにも引けを取らないです。
料金的に長期利用することでロリポップはかなりお得に利用することができます。
ただ、エックスサーバーはスペックだけでなくセキュリティも充実しており、安全にWEBサイトを運営したい方におすすめです。
両サーバーのメリット・デメリットをよくチェックしてから、どちらのレンタルサーバーを利用するか決めましょう。
それでも、どちらにするか決められなければ、取り合えずエックスサーバーを利用しておけば問題ないです。
表示速度が速く安定性にも優れているので、エックスサーバーを利用しておけば間違いはないです。